看護師確保は「採用」よりも「定着」がカギ(2025/5/5)
― 現場を支える仕組みづくりに、社労士ができること ―
いま、全国的に看護師不足が深刻化しています。
少子高齢化により医療需要は増える一方で、働き手となる世代が減少し、有効求人倍率は常に2倍以上。地域によっては、求人を出しても応募がまったくないという声も少なくありません。
実際に、私の身近でも「看護師が確保できず、診療時間を短縮せざるを得なかった」というクリニックがありました。
このように、人材の確保が診療体制そのものを左右する時代において、看護師の「採用」だけでなく、「職場に定着してもらう仕組みづくり」こそが、これからの経営のカギを握っています。
では、どのような工夫が“定着”につながるのでしょうか。
たとえば、
-
給与や手当の見直し(地域相場を踏まえた処遇の工夫)
-
福利厚生制度の充実(有給取得促進・慶弔休暇・職員表彰など)
-
クリニック内の業務DX(紙作業の削減や勤怠システム導入による負担軽減)
-
キャリアアップ支援(研修制度・資格取得支援)
-
ハラスメント防止研修の導入(安心して働ける職場づくり)
-
育児・介護との両立支援(時短勤務・看護休暇・柔軟なシフト対応)
こうした取り組みは、単に制度を設けるだけでは意味がありません。
就業規則への反映、労使の合意形成、法的な整合性など、労務の視点から設計し運用していくことが必要です。
ここに、社労士の力が発揮されます。
私たちは、人材が安心して働き、長く活躍できるための「仕組み」を専門とする国家資格者です。
特にクリニックのように少人数で密な人間関係が求められる職場では、「働きやすさ」をどう構築するかが極めて重要になります。
先生が安心して診療に専念できるよう、職場環境の整備から、制度の導入、助成金活用まで、社労士は伴走型でサポートいたします。
人材確保に悩む前に、「選ばれ、定着してもらえる職場づくり」に目を向けてみませんか?
その第一歩を、私たち社労士と一緒に始めていただければと思います。