【福祉現場から】精神障害と障害年金|知られていない受給の現実(2024/1/13)
■ 精神障害と障害年金 ― まず知っておきたいこと
精神障害による障害年金の受給者は、年々増加しています。
結論から言えば、
👉 障害年金は身体障害だけでなく、精神障害でも受給できる制度です。
しかし、制度自体が十分に知られていないため、対象となる可能性があるにもかかわらず、申請に至っていないケースも多く見られます。
■ 障害年金受給者数の推移
全国の障害年金受給者数は、以下の通り増加傾向にあります。
- 平成15年度:約169万人
- 平成24年度:約197万人
- 令和3年度:約209万人
この中で、精神障害(知的障害を含む)が占める割合は50%以上となっています。
■ 愛知県における状況
令和3年度の愛知県における新規裁定請求件数は8,426件です。
その内訳は以下の通りです。
- 精神障害(含・知的障害) 5,772件(68.5%)
- 肢体の障害 1,408件(16.7%)
- 腎疾患・肝疾患・糖尿病 478件(5.6%)
👉精神障害の割合が突出していることが分かります。
■ 対象となる主な精神障害
精神障害といっても、その内容は多岐にわたります。
主な例としては以下の通りです。
- 統合失調症
- 神経症
- うつ病・双極性障害(躁うつ病)
- 人格障害
- アルコール依存症
- てんかん
- 知的障害
- 発達障害
- 高次脳機能障害
それぞれについて、障害年金の認定基準が定められています。
■ なぜ精神障害は難しいのか
障害年金は、
- 申請主義(申請しなければ受給できない)
- 書類審査主義(提出書類で判断される)
という特徴があります。
特に精神障害の場合、
- 症状が外から見えにくい
- 診断書の内容が重要になる
- 日常生活への影響の評価が難しい
といった理由から、申請の難易度が高い分野とされています。
■ 現場で感じること
福祉の現場にいると、
- 「障害年金を知らなかった」
- 「自分が対象になるとは思わなかった」
という声を多く耳にします。
しかし実際には、適切に申請すれば受給できる可能性があるケースも少なくありません。
■ まとめ
精神障害と障害年金について重要なポイントは以下の通りです。
- 精神障害でも障害年金は受給可能
- 受給者の中で大きな割合を占めている
- 申請は専門性が高く難しい
👉 「知らないことで機会を逃しているケース」が多い分野です
■ 最後に
精神障害で障害年金の受給を検討されている方やご家族の方は、まずは制度について正しく知ることが大切です。
体調が優れない中で手続きを進めることは大きな負担となります。
そのような場合は、専門家に相談しながら進めることで、より適切な申請につながります。
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