【違法残業44.5%】月100時間超が3割の実態|長時間労働とBHRの視点から考える(2024/8/20)
■ 違法な長時間労働の実態
厚生労働省は、長時間労働が疑われる事業場を対象に令和5年度に実施した監督指導結果を公表した。対象となった2万6117事業場のうち、44.5%に当たる1万1610事業場で違法な長時間労働を確認し、是正勧告書を交付している。
監督指導は、時間外・休日労働時間数が月80時間を超えていると考えられる事業場や、過労死などの労災請求が行われた事業場を対象に、労働基準監督署が実施した。36協定で定めた限度を超える時間外労働や、上限規制に抵触する長時間労働などが発覚した事業場に対し、是正・改善に向けた指導を行っている。
そのうち、時間外・休日労働の実績が月80時間を超える事業場割合は48.9%。月100時間超は29.4%に上った。
監督指導では、労働時間の把握や健康診断を行っていないなど、健康障害防止措置に関する違反も、全体の22.4%に当たる5848事業場で確認した。
(以上 労働新聞より)
■ 数字が示す現実
今回の結果を見ると、
👉 約半数の事業場で違法な長時間労働が確認されている
という非常に厳しい実態が浮かび上がります。
特に、
👉 月100時間を超える事業場が約3割
という数字は、
👉 健康障害や過労死リスクが極めて高い水準
であり、看過できるものではありません。
■ 長時間労働が続く構造
長時間労働の問題は、単なる法令違反というだけでなく、
👉 構造的な問題
として長年指摘されています。
現場では、
- 人手不足
- 業務過多
- 管理体制の不備
などが複雑に絡み合い、
👉 長時間労働が常態化してしまう
ケースも少なくありません。
■ 割増賃金と「コスト意識」
ある専門家が、
👉 「日本の割増賃金25%は割安であり、海外では50%が一般的」
と指摘していました。
この点は、
👉 長時間労働が抑制されにくい要因の一つ
とも考えられます。
つまり、
👉 長く働くことに対するコストが低い
ことで、
👉 長時間労働が温存されやすい構造
が生まれているともいえます。
■ BHR(ビジネスと人権)の視点から
長時間労働の問題は、
👉 単なる労務管理の問題ではなく、人権の問題
でもあります。
BHRの考え方では、
👉 企業は労働者の健康と安全を確保する責任
を負います。
この観点から見ると、
👉 月80時間・100時間といった長時間労働は
👉 労働者の健康を脅かす重大なリスク
であり、
👉 企業が適切に管理すべき領域
です。
■ 「働き方」の転換が求められている
これまでの日本では、
👉 長時間働くことが評価される文化
が存在してきました。
しかし現在は、
👉 生産性
👉 健康
👉 持続可能性
といった観点から、
👉 働き方そのものの見直し
が求められています。
■ これからの企業に必要な視点
長時間労働の是正においては、
- 労働時間の適切な把握
- 業務の見直し
- 人員配置の適正化
- 健康管理体制の整備
といった対応が不可欠です。
これらは単なる法令対応ではなく、
👉 企業の持続可能性を左右する重要な要素
といえます。
■ まとめ
今回の監督指導結果は、
👉 長時間労働が依然として深刻な問題であること
を示しています。
この問題に対しては、
👉 法令遵守にとどまらず
👉 働く人の健康と尊厳を守る視点
が不可欠です。
長時間労働の是正は、
👉 企業にとってのリスク管理であると同時に
👉 人を大切にする経営の出発点
でもあるのではないでしょうか。
■ 出典
・『労働新聞』
「4割超で違法残業 『月100時間超』が3割に」
【厚労省白書】中小企業のメンタルヘルス対策が低調な理由とは→コチラ
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「ビジネスと人権に取り組むBHR推進社労士の魅力」で整理しています。
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