【建設業】時間外労働の上限規制と災害特例の誤解に注意|厚労省パンフ解説(2024/8/25)
■ 建設業向けパンフレットの公表
厚生労働省は建設事業者に向けた時間外労働の上限規制のパンフレットを公表した。「わかりやすい解説」と題し、建設業のみに認められる、災害時における復旧・復興事業の特例に多くページを割いている。
特例は労働基準法第139条に基づくもの。同条は災害時における復旧・復興工事に従事した時間について、一部の上限規制の算定から除外すると定めている。特例の対象となる工事は災害により被害を受けた工作物の復旧・復興を目的として発注を受けた建設の事業をいう。
パンフレットは、復旧・復興工事に従事した時間と通常の労働時間は分けて管理する必要があるとした。除外の対象になるのは、単月100時間、2~6カ月平均80時間の規制のみであり、月45時間を超える時間外労働は年6回まで、時間外労働は年720時間以内とする要件は、復旧・復興工事の時間にも適用されるとしている。
(以上、労働新聞より)
■ よくある誤解
建設業において非常に多いのが、
👉 「災害復旧なら上限規制は適用されない」
という誤解です。
しかし実際には、
👉 すべてが除外されるわけではありません
除外されるのは、
- 単月100時間
- 複数月平均80時間
の部分のみです。
一方で、
👉 以下は適用されます
- 年720時間の上限
- 月45時間超は年6回まで
👉 ここを誤ると違法になります
■ 労働時間管理のポイント
今回のパンフレットで特に重要なのは、
👉 労働時間を分けて管理する必要がある
という点です。
- 復旧・復興工事
- 通常業務
を区別せずに管理すると、
👉 正確な判断ができなくなります
■ 実務で起きている問題
現場では、
👉
- 特例の範囲を誤解している
- 年間上限を軽視している
- 労働時間管理が曖昧
といったケースが多く見られます。
特に、
👉 「忙しいから仕方ない」
という判断が、
👉 法違反につながるリスク
になります。
■ 企業に求められる対応
建設業では、
👉 社会的責任の大きい仕事である一方、
👉 労働環境の整備が課題となっています。
その中で重要なのは、
👉 どんな状況でも守るべきルールを守ること
です。
👉 災害復旧であっても
👉 労働者の健康は最優先
です。
■ BHR(ビジネスと人権)の視点
長時間労働の問題は、
👉 単なる法令違反ではなく「人権の問題」
です。
過度な労働は、
👉 健康被害
👉 メンタル不調
👉 労災
につながります。
BHRの観点では、
👉 安全で健康に働ける環境の確保
は企業の基本的責任です。
■ 強いメッセージ
今回のパンフレットは、
👉 単なる制度説明ではなく、
👉 明確なメッセージ
を含んでいます。
👉
「災害復旧であっても、年間上限は守れ」
「労働者を休ませろ」
ということです。
■ まとめ
建設業における時間外労働規制は、
👉 特例がある分、誤解されやすい制度です。
しかし、
👉 守るべきラインは明確です。
企業には、
👉 正しい理解と適切な運用
が求められます。
👉 労働者を守ることが、
👉 企業を守ることにつながる
のではないでしょうか。
■ 出典
・『労働新聞』
「建設業向けパンフ公表 時間外労働の上限規制で 厚労省」
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