【女性活躍に「健康支援」評価を追加へ】 えるぼしプラス創設案と企業に求められる対応とは(2024/12/8)
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厚生労働省は、女性活躍推進に関する制度の見直しに向け、労働政策審議会(雇用環境・均等分科会)において新たな論点を提示しました。
今回の議論の中核となるのは、既存の「えるぼし認定制度」の拡充です。
具体的には、女性の健康支援に積極的に取り組む企業を新たに評価する「えるぼしプラス(仮称)」の創設が提案されています。
■女性の健康支援が“評価対象”に
これまでの女性活躍推進は、採用・継続就業・管理職比率といった指標が中心でした。
しかし今回の論点では、より踏み込んで「健康課題への対応」が評価軸として位置づけられています。
想定されている対象は、例えば以下のようなものです。
- 更年期障害
- 月経前困難症候群(PMS)
- その他、女性特有の健康課題
これらは従来「個人の問題」として扱われがちでしたが、
職場環境として対応すべきテーマへと転換されつつある点が重要です。
■「くるみんプラス」と同様の仕組みを参考
今回の制度設計は、すでに運用されている「くるみん認定制度」をベースにしています。
くるみんでは、不妊治療と仕事の両立支援に関する基準を満たした企業を
「くるみんプラス」として追加認定しています。
同様に、えるぼしでも
- 従来の認定基準
+ - 健康支援に関する取組み
を満たす企業を「プラス認定」とする方向です。
つまり、単なる女性活躍ではなく、
“働き続けられる環境整備”まで評価対象が拡張されることになります。
■行動計画への明記が実務上のポイント
厚生労働省は、企業の取組みを促進するために、
事業主行動計画策定指針の見直しも検討しています。
具体的には、
- 女性の健康課題に関する取組み例の提示
- 行動計画への記載の促進
といった対応が想定されています。
ここで重要なのは、単なる制度導入ではなく、
👉 「行動計画にどう落とし込むか」
が企業実務の焦点になる点です。
■BHR視点から見た本質
今回の論点は、BHR(ビジネスと人権)の観点から見ても示唆的です。
女性特有の健康課題は、
- 就業機会の不均衡
- 無意識の不利益取扱い
- 職場での沈黙圧力
といった形で、人権リスクにつながる可能性があります。
その意味で今回の制度は、
👉 「福利厚生」ではなく「リスク管理」へ近づいた動き
とも言えます。
ただし、日本の制度としてはあくまでインセンティブ設計であり、
直ちに義務化されるものではない点には留意が必要です。
■まとめ
- 女性活躍の評価軸に「健康支援」が追加される方向
- えるぼし認定に「プラス制度」創設が検討
- 行動計画への反映が実務上の鍵
- BHR的には“人権リスク対応”の側面も持つ
今後は、形式的な制度対応にとどまらず、
現場で機能する形での制度設計が求められるでしょう。
■出典
本記事は、労働専門紙の報道を基に要約・再構成しています。
(出典:労働新聞)
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