【2025年6月1日スタート】明日から義務化!熱中症対策とビジネスと人権(BHR)の新しい関係(2025/5/31)
いよいよ明日、2025年6月1日から、職場の熱中症対策が「法律で義務化」されます!
この法改正は、単なる健康管理の話にとどまらず、企業が**「人を守る責任」を果たすうえで極めて重要**なものです。
🔔【明日施行】どんなルールが始まるの?
明日から、暑さによって熱中症のリスクが高まる作業をさせるときには、企業に以下の対応が法律で義務付けられます:
体調が悪くなった時にすぐ報告できる体制の整備
その場でどう対応すべきかの手順作成
全ての従業員に向けた、わかりやすい周知
この取り組みは、働く人の命と健康を守るための最低限の備えです。
☀「暑熱の場所」ってどこまで含まれる?
明日からのルールでは、以下の環境が「暑熱の場所」とされます:
WBGT(暑さ指数)28度以上
気温が31度以上
屋外の現場だけでなく、出張先、建物間の移動途中なども対象に含まれる可能性があります。
⏱どんな作業が対象?
1時間以上連続で行う作業
1日あたり4時間を超える作業
スポット的な業務や臨時作業であっても、暑熱環境になると想定される場合は対象です。
📣周知のポイントは「伝わること」
ルールを作って終わりではなく、「周知」して初めて意味があります。
朝礼だけでは情報が届かない人もいるので、複数の方法で伝えることが必須です。
たとえば:
掲示物の設置
メールや紙の配布
朝礼・ミーティングなどの口頭伝達
必要に応じた説明会
👥BHRの観点:人を守るのは、企業の責任
今回の熱中症対策義務化は、「労働安全衛生」の範囲を超えて、ビジネスと人権(BHR)を実践する第一歩でもあります。
健康で安全な職場環境は、人権そのもの
誰もが安心して働ける環境をつくることが、企業の信頼・持続可能性に直結
ESG経営やSDGsにもつながる取り組みです
✅【明日までに確認!】事業者向けチェックリスト
自社の作業場所が「暑熱の場所」に該当しないか確認
該当する作業の有無を把握
報告体制・対応手順を整備済みか
周知手段が複数用意されているか
教育・訓練や記録の準備はできているか
📝まとめ:熱中症対策は、人権を守る経営の第一歩
2025年6月1日=明日から施行されるこのルール改正は、企業にとって「安全配慮」と「人権尊重」を両立させるチャンスです。
「健康に働く権利」を支えることで、
従業員に信頼される組織、社会から選ばれる企業になりましょう。
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