【換気せずCO中毒で死亡】みかん倉庫事故で送検 浜松労基署(2024/11/29)
静岡・浜松労働基準監督署は、密閉状態のみかん倉庫内でフォークリフトを使用していた労働者が一酸化炭素(CO)中毒で死亡した労働災害に関し、みかん農家の個人事業主を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検した。
事故は今年3月19日に発生。労働者は倉庫内で果実用コンテナを運搬する作業中、フォークリフトの排気ガスによりCO中毒を発症した。
当時、倉庫内は換気扇が板で塞がれて機能せず、窓も閉め切られていた。労基署は、みかんの品質維持(温湿度管理)を優先し、換気が行われていなかったとみている。
■何が問題だったのか
本件のポイントは明確である。
👉 密閉空間で内燃機関を使用したこと
COは無色・無臭で、気づかないまま致死濃度に達する。
とくに倉庫やバックヤードのような閉鎖空間では、短時間でも重大災害に直結する。
■再発防止の基本
同種事故を防ぐための基本対策は以下のとおり。
- 十分な換気の確保(常時稼働・塞がない)
- 内燃式フォークリフトの使用制限(屋内は電動式を原則)
- CO検知器の設置(警報で早期退避)
- 作業前点検の徹底(換気・機器・通路)
- 作業手順の明確化と教育(立入・使用ルール)
👉「品質」と「安全」はトレードオフではなく、同時に満たす設計が必要。
■現場への示唆
どの職場でも、
- 今まで問題がなかった
- 慣例で続けている
という理由で、見えないリスクが放置されがちである。
👉 “いつも通り”が最も危険な場合がある
■まとめ
痛ましい事故です。
「安全で健康的な労働環境」を改めて見直す必要があります。
どんな職場でも、問題が顕在化していないだけでリスクは潜んでいます。
労働災害が無くなることを願い、基本対策の徹底が求められます。
■出典
※出典:労働新聞「みかん倉庫換気せずCO中毒に 浜松労基署・送検」
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